https://www.bloomberg.com/graphics/2025-investment-outlooks/
bloomberg が2025年の経済と市場の見通しについて記事を出しています。
bloombergなので米国市場に対して楽観的に書くのは当然ではありながら、
それでも、
①株式は2024年ほどの上がり方はしないこと、
②トランプといえども金融緩和は即座には行いづらいとみていること
③リスクは引き続きあるので分散投資をした方がいいこと
あたりが特徴的(それでも保守的には見ている)かと思いました。
また米国金利の下げが遅れて、かつ日本も金利上げが遅れると、
少なくとも年度の前半は円安がまだ続くとみるのが正しそうな気もしますね
それでも2025年も経済が崩壊せず日本も楽観的にみられることは、願いたいですね
本年もどうぞよろしくお願いします
Bloomberg 原文の日本語要約
2025年にウォール街が予測する経済と市場の展望
ウォール街では、2025年に向けての経済や市場の動向について、楽観的な見方と懸念が混在しています。トランプ政権の影響や世界的なインフレ圧力、金融政策の動向などが市場に与える影響を多面的に分析し、以下のような予測が示されています。
1. アメリカ経済の成長予測
- 国内経済の強さ:
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- トランプ政権の政策が、国内産業を優遇する形で経済を後押しすると期待されています。
- 製造業やエネルギーセクターの活性化が、GDP成長を支える要因となると見られています。
- 政策の影響:
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- 関税強化や移民政策の制約が一部の企業に負担を与える可能性があるものの、国内消費と雇用の増加に寄与するとの見方が支配的です。
2. インフレと金融政策
- インフレの動向:
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- インフレ率は2025年までに安定的に減少すると見込まれていますが、Fedのインフレ目標(2%)に到達するには時間がかかると予測されています。
- エネルギー価格や賃金上昇が引き続きインフレの主要因とされています。
- 利下げのタイミング:
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- Fedは慎重な姿勢を崩さず、利下げの開始は市場が期待するよりも遅れる可能性が高いと考えられています。
- 利下げが実施されたとしても、その規模は限定的と予測されています。
3. 株式市場の展望
- 株式市場の成長ポテンシャル:
-
- 2024年の株式市場は20%以上のリターンを記録しましたが、2025年はそのペースが鈍化する可能性があります。
- それでも、AI関連銘柄やテクノロジーセクターが引き続き市場を牽引することが期待されています。
- 業種別の見通し:
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- AIや自動化技術、再生可能エネルギー関連の企業が注目を集める一方、消費財や金融セクターは圧力を受けると予測されています。
4. 債券市場の課題と可能性
- 債券の価格と利回り:
-
- 高水準にある債券価格や政府の借り入れ拡大への懸念が、投資家の慎重な姿勢を引き起こしています。
- しかし、利回りが改善し始めていることから、特に長期国債は魅力的な投資先として再注目されています。
- リスク分散としての債券:
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- 株式市場のボラティリティが高まる中で、安定した収益源としての役割を果たすと見込まれています。
5. 分散投資とオルタナティブ資産
- 多様化戦略の重要性:
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- 政治リスクや経済の不確実性を背景に、株式や債券に加えて、オルタナティブ資産(プライベートエクイティ、ヘッジファンド、不動産など)への投資が推奨されています。
- 特に、長期的な収益性と安定性を持つ資産へのシフトが強調されています。
- リスクマネジメントの必要性:
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- トランプ政権の政策変更や地政学的なリスクを念頭に、リスクヘッジを強化した投資戦略が求められています。
6. グローバル市場の影響
- 米中関係と世界経済:
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- 米中間の経済摩擦が引き続きグローバル市場に影響を与える可能性が高いとされています。
- 特に、サプライチェーンの分断やテクノロジー競争が各国の経済成長に影響を及ぼすと予測されています。
- 欧州や新興国の展望:
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- 欧州は経済成長の鈍化が懸念されていますが、新興国は相対的に成長ポテンシャルが高いと評価されています。
結論と投資家への提言
この記事では、ウォール街が2025年における投資環境を慎重ながらも前向きに見ていることが伝えられています。以下のポイントが投資家への提言として挙げられています:
- 分散投資の重要性を理解し、ポートフォリオの多様性を確保する。
- テクノロジーセクターやオルタナティブ資産への投資を検討する。
- 利回りが改善しつつある債券市場を再評価する。
- 政治リスクや地政学的リスクに対するヘッジ戦略を強化する。
Bloomberg 原文
https://www.bloomberg.com/graphics/2025-investment-outlooks/
The US economy and assets are once again expected to power ahead, enjoying new momentum from Trump and benefitting from the comparative lack of appeal of other major markets, many of which could be hit by his tariffs. This will be a world, says JPMorgan Chase & Co., “where US exceptionalism gets reinforced.”
Inflation is seen as broadly contained, albeit unlikely to fall to target as Trump throws up trade barriers and takes a hard line on immigration. “It will take longer than expected for the Fed to travel the last mile toward its inflation goal,” Apollo Global Management says. It’s one of multiple firms that think interest rates will be cut more slowly than currently priced by the market.
Pretty much every institution warns investors not to expect another year of equity returns topping 20%, just like they did a year ago. But few are ready to call an end to the artificial intelligence-fueled stock boom. BNY believes “AI’s role in the world will surpass that of other technologies that propelled earlier periods of tidal change.” While no one else quite matches that bullishness, many expect gains to broaden as adoption of the tech spreads.
And it may not be a “year of the bond,” given current tight pricing and ongoing worries about excessive government borrowing. But starting yields across both rates and credit are solid, and many firms would agree with the sentiment captured by Schroders: “The old-fashioned reason for owning bonds — to generate income — is back.”
Meanwhile, with lower returns expected from key assets like stocks and so much uncertainty surrounding Trump and US policy, diversification is the name of the game, Wall Street reckons. Look to alternative assets like private markets and hedge funds, firms say. And of course, many urge you to rely on your trusty professional money manager to help navigate this complex landscape.
This year, the calls have been divided into sections covering the key themes and assets. In each section they are ordered by their level of conviction, as judged by Bloomberg, with the highest-conviction calls appearing first. Where levels of confidence are similar, the calls are ordered alphabetically by institution name. Finally, the new filtering tool allows you to view the calls from multiple specific institutions at once.
From Trump 2.0 to wildly expensive US assets to the lurking threat of bond vigilantes, this is what the finance world’s best and brightest see in the year ahead.
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